マネージャーに介入されたいですか?

プロジェクトを行う際、実際に現場で仕事を行うのはどなたでしょう?
もちろん、現場の方々です。

マネージャーは、直接的に手を動かすわけではありません。

マネージャーは結果に責任を負っていますから、ヤバいと感じると思わず介入したくなります。

しかし、不用意な介入をすると、ますます状況が悪化したり・・・しませんか?
優秀な人材を手配してくれるとか、一緒に客先に謝りに行ってくれるとかならいいですが、「俺の若い頃はこうやって解決したんだ!」とか「遅いぞ!急げ!」などと言われても現場に混乱が起きるだけで、実際には解決どころか余計に遅れることになりかねません。

こんな状況を作らないための基本は「報連相」ですね。
とくにプロジェクト型の仕事の場合は、これが重要だと思います。

早め早めの報連相

などとよく言います。
しかし、わかっちゃいるけどできれば苦労しない・・・というのが実際のところではないでしょうか。


どうすれば、現場が守られる報連相ができるのでしょうか?


考え方は簡単です。「報連相」を分解するだけです。

報連相」を1つの活動として捉えると、なんでもかんでも報告しなければならず、コミュニケーションをとること自体が仕事の妨げになってしまいます。

現場がヤバいときにマネージャーとすることは「相談」ですよね。
この相談にフォーカスすることで余計なコミュニケーションを省き、効果的な解決策をマネージャーと一緒に考えることができるようになります。

仕事が出来る人ほど「相談」がうまく出来る人なのではないかと思います。

たとえば、現場で10の情報を持っていたとします。その中で「報告」「連絡」レベルで済むものが8割を占めるのではないでしょうか。「相談」したい項目は多くても2割程度しかないと思います。もちろん、その2割が全体の足枷になっているので、これをマネージャーに相談することで解決します。忙しいマネージャーも2割なら聞いてくれますし、残りの8割に介入されることもありません。

マネージャーからすると、現場は直接的に手を動かしてくれる大切な存在です。「報連」と「相」を分けて効率的なコミュニケーションをすることで、さらにお互いが信頼しあえる存在になるのではないでしょうか。